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▼ををつかさん:
> 上記JISの寿命計算が当てはまるのなら、サードパーティー
> 製のスプリングもそんな長い寿命は無理って事になりますね。
>
>
> 詳しい方の意見を聞いて見たいです。
トーションスプリングの強度は、
使用する材料固有の「横弾性係数」「縦弾性係数」と、
設計者が設定する「線径」「有効径」「巻き数」「作動角」と、
上記から算出される「バネ指数」「バネ定数」「曲げモーメント」「応力」
で決まります。(詳しくは機械設計の本に載っています。)
「応力」が材料の許容値(許容応力)を超えていると、使用回数によって「バネ力のへたり」とか「バネの折損」とかのトラブルが発生します。(ボクは「応力」が90kg/mm2以下になるように設計していた。)
昔取った(苔の生えた)杵柄で、僭越ながらこのスプリングを考察すると、
他の二カ所に使っているスプリングに比べ、「余裕のない」設計をしていると感じます。
その理由は、設置スペースが狭いせいか、「巻き数」が二巻きに満たないこと。作動時に巻き数が増える方向に変形するにもかかわらず軸方向に余裕がないこと。作動時に内径が小さくなる方向に変形するにもかかわらず内径に余裕が少ないこと。
特に「巻き数」が二巻きに満たないスプリングは、、、、コワイ、、、。ボクなら最低でも二巻き以上確保したいところです。
破損したスプリングの写真を見て、
その昔、ボクが経験したスプリングの破損例は、「バネ力のへたり」と「破断面がきれいな折損」で、このスプリングで見られる「ささくれ?」状の破損形態は見たことがありません。
因みに、ボクの87年式R100RSは、2万キロ走行時にボクの手に入ってから23000キロ走っていますが、今のところトラブルは出ていません。
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