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ををつかさんより送っていただいたホールIC素子の実験結果です。
1.まず、現在正常に動作しているIGトリガーのセンサーユニットの動作確認をします。
電源は13V、プルアップ抵抗には10kΩを使いました。
1.センサーユニットのGAP間に羽根が位置する時・・・信号線(緑)には11v
2.センサーユニットのGAP間に羽根が外れてる時・・・信号線(緑)には0v
羽根の回転速度には関係なく、GAPを金属の羽根が遮っているかどうかだけでON/OFFが決まるように見えます。
2.次に、実験に移ります。
ホール素子ICは「6848 2N4」の印刷がありました。
電源(13v)、プルアップ抵抗(10kΩ)は同じです。
1.磁石の影響の無い状態(センサーユニットに組み込まない状態)では11vの出力(OFF)
2.センサーユニットに素子をセット(ICの文字印刷面を磁石に対向、即ち内側に向ける)
・GAP間に羽根が位置する時・・・信号線には11v(OFF)
・GAP間に羽根が外れてる時・・・信号線には0v(ON)
3.素子の向きを2.と反対にした場合
・常に信号線には11v(OFF)
結果は以上です。
電気的特性は2.2.の状況からは問題なく使えると考えますが、元のセンサーユニットへの組み込みは不器用な私の工作では実用にならないと感じ、上記の実験は仮付けの状態で行っています。
実は壊すのも大変で、綺麗に前の素子を取り外せていません。
温度特性ですが、同封いただいたデータシートによれば動作温度特性が-40〜100℃で、注釈に「このICは自動車電装用には適していません」との記述あり。
オリジナルのHoneywellの「2AV54」というホールセンサーユニットは-40〜150℃ですので私的には不安があります。
結局、私はHoneywellの「2AV54」相当の他メーカの製品(BBAutomacaoの「BBHME56」なるホールセンサーユニットを調達しました。
ユニット自体の交換はまだですが、IGトリガーの動作環境等から素子そのものの交換は信頼性の面からお薦め出来ないと感じました。(個人のスキルの問題もありますから私のレベルではということです)
折角預かったもの、お役に立てることができませんでした。
ををつかさんからお送りいただいたもの、返送させていただきます。
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