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紹介してきたスズキ純正のデンソー製IGNコイルですが、意外と長持ちせずパンクしたので報告します。今回不調が生じたのは5年間近く装着していたものです。
この半年ほどアイドルの不調が続き、それをキャブの同調不良と思い込んでいたのですが、最終的にコイルの問題だったというお粗末なお話になりました。
ををつか屋特製、初期感度の高い半導体センサ式バキュウム・ゲージを借用したら、あっという間にキャブの同調がとれ、これでこの所の懸案が解決と思ったのもつかの間、またしてもアイドルから開け始めにかけてエンジン回転がバラつく、という症状が出たのが発端です。
回転を上げればスムーズになるので、点火系を当初疑っておらず、まあ念のためくすぶったり焼けすぎたりで酷使されたプラグを交換。これで大分改善した感じがあったので、もう安心かと車検に向けての整備を開始。
一通りきっちり済ませてのユーザー車検当日、多摩陸自まで何kmもない辺りで突然エンジンがばらつき出しました。開けはじめで不揃い、なんてものじゃなく2000回転近くまでもたつきます。ううむ、これはどうみたってひどいミスファイア。
こうなると、点火系をきちんとチェックするしかありませんが、ハイテンションコードはまあ考えにくい。目視的にヒビもなにもないしリークの気配もない。いちばん疑わしいのはやはり、細い巻き線を使っているイグニッションコイルです。イグナイターだったらそもそも火が全く飛ばない筈ですし。
それにしても、ともかく車検は通さねばなりません。受けるごとに係官は親切になるし、今度で四回目となるとこちらも大分慣れてきたので、幸い不備を指摘される事もなく一度でパス。エンストさせない方に気がいっていて、かえって力まずに済んだのかもしれません。
車検証を受け取り次期車検期日のシールを貼ったら、一散に帰ってチェックにかかりました。僕のRSは各気筒ごとにコイルを使うツインコイル式にしているので、手順は簡単です。どちらか疑わしい方のコイルを外して、シングルコイルで両気筒を点火する配線にすれば済みます。いざエンジン始動。
まったく問題なくスムースに回ります。万が一の配線不良も考えてツインコイルに戻してみると…… 街中を走って一時間もしないうちにやはりミスファイアが頻発するようになります。どうやら最初にシングルコイルで一年ほど使用していた方がパンク、ということのようです。
ツインコイルも良し悪しですね。片方パンクしかけていても、まあなんとか走れてしまい信頼性が上がるのは「良し」として、トラブルシュートが難しくなる「悪し」があるわけですから。おっとこれはこっちのトラブル解決能力の問題か。
いずれにしても、シングルだと若干ノッキングが起きやすい感じがあります。早速コイルを注文してツインに戻したいと思っています。
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