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その1
正常なアイドリング
充分な温間状態
センタースタンドを立て傍らに中腰。
ギアはニュートラル ヘルメットは脱ぎます。
1.手を伸ばしクラッチを握り、クラッチオフから1〜2秒置いてミートする。を繰り返して聞いてみる。
2.ニュートラルでクラッチを繋いだ状態でエンジンをブリッピングしてみる。
3.じわっと回転を上げてみる。
1.と2.のときに発生するギアの打音=ガラガラ音を正常なコンディションの個体で記憶しておく。
3.はガラガラの納まり具合とタイミングをみる。
先ず素人はベアリング自体の発生音をサウンドスコープなどを使用して相対的にでも比較することは困難です。押し引きでカクカクするのはBMWのミッションには機械式のトーショナルダンパーも入っていますから不正確ですし、カクカクも、もしギアの引っ掛かりならばもはや手遅れです。ベアリング交換しても芯間距離の不適正で少なからず歯面はダメージを受けているでしょう。ベアリングなんて数百円のものですが、怖いのはベアリングの不良から来る高価なギアの傷みです。
1.と2.の音はトランスミッションの設計によって違います。ドグミッションでも、何でも、全ヘリカルでシューとしか音のしないものもあれば、平歯でガラガラいうものもあります。モジュールのサイズでも異ります。もちろんオイルの粘度によっても差は出るものですし、アイドリングの不整脈でもギアの発する音は差があります。固有の音といっても良いので程度の良い個体の音をどの程度だったか参考にするのが良いでしょう。オフミーティングの時などに皆で交互に聞いて比較して助け合ったらどうでしょうね。
その2
先ず周囲の安全に注意する。川原の土手上とか、運動場の駐車場など人と交通の無い場所を選ぶ。
ヘルメットはフルフェイスよりSZの顔面シールドのようなものが好ましい。
目線は前方に置いて顔はうつむき加減。
クラッチとアクセルをオフして、アイドル回転に落ちた一瞬の後、そのまま、クラッチをじわっと離したときのミッションのギアノイズを聞き取る。2速。3速。4速。ロックさせないように。
ファイナルギアの背当たりでも音は出るので注意して聞き分けます。
ベアリングが傷んで軸間寸法が逃げてたり歯面の当たりが不安定になっている場合はクゥー音がでかい筈です。
回転をあわせずにクラッチを握ったまま、次々とシフトダウンしたとき、ガコン・ガコン・ガラガラバッコーンていう音でもコンディションは聞き分けられますね。ボロいのはでかい音しますから。
老年BMWライダーの信号手前30m…ってわかります?
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